日雇いの彼は教会でもらってきたパンを仲間に分け与えていました。そしてそれで彼は満足していたのです。何も食べる物がなかったら彼は炊出しに並びます。それを口に入れてこれは毎日配ってくれるので俺たちはありがたく生きていられると言っていました。彼は毎朝近くの神社に行くと手を合わせていたのです。それは今日も無事でいられますようにという願いだったのではないでしょうか。いつも笑顔で酒を飲みながら歌っていました。そんな周りには人が大勢集まってきたのです。それは彼が気がつかなかったとしても、人徳者だったからだと思っています。それはそうですよね。自分が人徳者だからと言ってそういう風にする人はいないですからね。彼はとても根が純粋な人だったのです。だからみんなが彼の周りに集まったのだと思います。彼は毎年正月になると50個程の餅を一個ずつ配っていました。それは彼のせめてもの思いやりだったと思っています。いい人だったな。`